発達障害の母

母方の母の兄妹は知性のかけらもない人間たちなのだが

計算は得意で、特にお金が絡めば間違いはしない

そんな人間たちばっかりで

私は子供のころ、母の実家に親族が集まるときは

とにかく何もしゃべらない大人しい子供で通っていた

父のほうの親族からは、どっちかというとおしゃべりで

アクティブな子供で通っていた

父のほうの祖父も伯父たちも、その妻たちである伯母たちも

誰もみなおしゃべりな私の話を面白おかしく聞いてくれた

そんな子供であった私にとって

小さいながらも母の親族は話すに値しない人間たちばかりだった

母の実家で親族がそろう時にはやたらぎゃあぎゃあと

お互いの文句が飛び交うような集まりだった

六歳くらいの私の目から見れば

まるで動物園と同じで、この人たちと

まともにしゃべる必要があるとは思えなかった