発達障害の母

母が謝ったうえに、嫁の両親とは親戚づきあいを気持ちよくしている

 

母が発達障害であることで、村の心ない人にはあざ笑われたり

優しい人たちには憐みの目で見られたり

気が付かない人たちには明るくてかわいいお母さんだねと言われ

両親がそろって、父のおかげで一見、ちゃんとした家に見えるが

まともな教育はできない母のもとで

ただ、自分たちで学校でまともでいられるよう工夫する

そんなことは嫌ほどあった

しかし、村の人たちも皮肉を言うことはあっても

実際目の前でバカにすることは、私の目の前ではなかった

 

弟がそのことをどんな風に受け取ったのかはわからないが

私は母がバカなのも忘れて

 

「なんで、謝ったの?

お母さん、どこも悪くないじゃないの?」

 

まともな人に言うように怒ってしまった