発達障害の母

修二に飛びついた

左足が血まみれだ


「大丈夫?救急車呼ぶ!」


そう言って出て行こうとした

まだ、携帯もないし

家電も引いていなかった


その手を掴むと

修二は


「すぐ出て行くんだ!

もう、帰って来るな!

わかっていたんだ、

2人でずっと暮らすことなんか無理だってこと

自分の世界に帰るんだ!」


そう言われて私はハッと目が覚めた

それでも、修二と別れるのは嫌だし

このまま、ここに彼をおいては置けない


「でも....」


そう言って医者は呼ばなきゃと言うと

修二は少し足りない頭だなんて

忘れさせるほどしっかりした目で

私の手を握った