発達障害の母

それでも2年も続いたのは

修二の純粋さと、私が妊娠しなかったせいだ

まったく、今考えたら

恐ろしい.......


無知ゆえに私はひたすら修二だけを見ていたし

修二も母親以外の異性で

とにかく大事にしたい、守りたい、そばに置きたい、そう思った初めての女だったのだろう


あの19から20歳のトキメク日々

あんなふうに誰かを想うことは

二度とない


そんな日々がその1日で消えてしまった


その日は私は新大久保の商店街で

夕ご飯の買い物をしていた

新大久保が今のように韓国一色になる

だいぶ前の話だ