発達障害の母
二十歳前の田舎出の娘に
心は純粋でも頭がちょっと足りないで
女のベッドの中での扱いが抜群にうまい修二
どう考えてもまともに生活できるわけはなかった
毎晩、陶酔して次の日なんかどうなってもいいようなセックスをする修二に
私が大学など見向きもしなくなる日は
あっという間にやって来た
修二が店に出れば修二のファンだという
女の子たちの取り巻きに嫉妬して
毎晩のように店に行き
レポートさえ提出すれば単位はもらえるからと
心配してやって来た恵子ちゃんを
追い返した
修二が普通の男だったら
とっくに破綻しているような毎日なのに
修二はただただ、私をひたすら愛してくれた
今でも、あの頃を思い出すと
まるで蜂蜜の中で溺れていたような
そんな毎日だった