2017-11-29 発達障害の母 ただ、嬉しそうに待っていた たぶん、彼の人生は多くの人間に裏切られることの 連続だったのだと感じた その喜ぶ目がそれを物語っていた 母がそうだった、ちょっと、足りない人間に対して 約束をしっかり守るほど 民度の低い人間たちは優しくないし、暇ではない 私は約束を守る初めての人間のように修二に手を握られた 新宿の隅の公園 若い男と二人きり まだ、ほとんどどんな人間かもわからない修二 それでも、私は何の警戒もしなかった 彼があの時、私に親切にしてくれたお返しに 今夜はちょっと、一緒にいてあげよう そう決心していた