2017-11-26 発達障害の母 振り返れば、修二だった 昼の光の中で見る修二はまるで天使のようで それでいて、暗闇の中でしか生きていないような そんな矛盾をはらんで見えた そこに、全く知性のかけらもないような笑顔が重なって 私の好みから言えば、こんな男はごめんだと思ったものだ しかし、ちょっと、母のように困ったまなざしで つかんだ手を離せないように見つめられると どうしようもなくなって 「今からバイトだから、えっと、 あの、新宿の公園の時計の下に9時で! あ、今日は仕事?」 すると、首を振る 私は頷いてうどん屋に入った