発達障害の母
母には絶対に変えない個性と思い込みがあって
私はそこが苦しく、たまらなく嫌いなのだが
それは発達障害の人間特有のもので
許せはしないが、私のこの家を出てからの価値観をすべて覆した
人間なんて死なずにいさえすれば幸せなのだ
発達障害の母と酒を飲むだけの父
誰も私の将来など心配しないし
私の日々の楽しみも、すべて、否定して
母を否定できずに苦しむだけの子供時代
それも、もう、いい思い出でしかない
恋ちゃんに適当にアドバイスをする
「ああ、そんなにうまいんならば、今時ならば
NHKののど自慢とか視聴者参加番組なんかたくさんあるから
どんどん応募してみれば?
こんな、頼りない親戚よりも、よっぽど手っ取り早く
結果がわかると思うよ!」