発達障害の母
中高生の恋は都会も田舎もない
あまりに稚拙で人生を棒に振ることもある
亜美ちゃんは家庭の中で、相手は弟だ
とりあえず、今回は手を出したが
これからは二人の問題だ
「帰ったら、哲也君とちゃんと話して
亜美ちゃん自身が今どうしたいかを大事にするんだよ
早くあの家を出て
それでも二人でいたいのならば、それから考えればいいよ」
その言葉を最後に私は亜美ちゃんに二度と連絡を取ることもなかったし
亜美ちゃんからも連絡はなかった
数か月後、母から
「あそこのおばあちゃんが自慢しに来たんだよ
孫が東京の大学に合格したんだって
入学金から、アパートの家賃まで出してやるって
大喜びしてたよ!
そう言えば弟は中卒で就職するらしいよ
お姉ちゃんは賢いのにね~」