発達障害の母

そんな私にできた彼氏が青山学院のお坊ちゃま

松濤か何かの生まれで、立派なマンションを買ってもらっていた

田舎者の私をハイジと呼んで優しかったが

当時の私には彼が子供ができるのもかまわない付き合い方をすることに

何も言えなかった

あの頃、少しでも生理が遅れると

寝ないままバイトを続けたり

公園を走ったり、縄跳びをしたものだった

お互い初めてだったこともあって

今の私なら、あんなことで妊娠はしないくらいのことは

わかるのだが、あの当時は生理前がいつも地獄だった

 

母と歩きながら彼女の走るのを見た

 

「ほらね、元気でしょう?」

 

私は妊娠しているかはわからなかったが

あの頃の私と同じ悩みだと思った