発達障害の母

こういう話の時に母の瞳の奥に

口ではいやらしそうに話すのに

嬉しそうな光が宿るのが悲しくなる

そう聞いてから、私はできるだけまめに

その窓を見ることにした

弟というのは、この辺りの中学生そのものだ

悪でもなければ真面目でもない

私の同級生にもたくさんいた

ただただ、今、目の前が面白ければいい

しかし、ここを出るなんてことや、

町の駅の裏の怪しい場所には足は踏み入れられない

高校も近くの商業高校があるから

親さえお金を払ってくれれば、中卒にはならない

ただ、身長の高さと顔がその辺の田舎の男子ではなかった

今までは気が付かなかったが

家の周り中学生の女子がうろうろしていることもある