発達障害の母

「そっか、あ〜ちゃん

友君と同じ部落出身だったね

何?親戚?奥さんのお姉ちゃん?」



「ううん。中学までの同級生だよ

まぁ、とっ捕まえにきたんだけど」


すると、友君は日雇いのバイトに行っていて

夜まで帰らないという

ちょっと、よって行けというのでお邪魔した


この、アパートはどう贔屓目に見ても

月に3万程度の昭和の初め頃にできたような

古いもので、汚いし

どの部屋も身寄りのない年寄りが年金で

なんとか暮らしているようなアパートだ

しかし、一歩中に入ると


「あ、この中は土足でいいわ

ニューヨークのアッパーイーストサイドの

古いアパートだと思って」