発達障害の母

昔から思ってはいたが

母には私がどんな人間か

全く目に入ってないし

私のことを考える時も

自分の中で咀嚼して考えるのではなく

祖母が言ったとか村でこう言われているとか

父親が言う私への褒め言葉

そんなものを頼りにしているのだ


自分の目で私を見ることはできない人で

いや、私だけではない

夫のことすら、自分が作り上げた

虚像を夫の全てだと思っている


私から見れば父は気の小さい細々とした

繊細な人なのだが

母から言わせると男らしい豪快な人だそうだ

父なんかは母には勝手にそう、思わせていればいいと言っていたが、私や弟は悲惨だ

子供の頃、母が発達障害のだと知らない頃は

母親の自分の評価を拠り所にする

母はいつも明るい体育のできるみんなの人気者を私に被せて来て、辛い思いをしたものだ


それを久しぶりに思い出した