発達障害の母
ネコはこの村を愛している
出来たら、公立に進んでほしいと思っているのかもしれない
それに、この村で一生を過ごすのならば
大学はまだしも中学はやっぱり公立が正解だろう
村に残った仲間は、高校からはそれぞれの道に進むが中学のころまでの共通の思い出は大事なものだ
私たちだって中学まで一緒だからこそ
こうして数十年ぶりに会っても話が合う
できるだけみんなから離れていた私ですら・・・だ
友くんは私のほうを見た
「なんか、東京の家ってすごいらしいじゃん
お願いできないかな」
まったく、困ったものだ
「私、専業主婦だよ
お金なんか自由になるわけないじゃん
それよりも、これからずっと、その女の人と
別れないでやっていくの?
お金どうのこうのよりも、そこでしょ!」