発達障害の母

「それは難儀だな~

俺は何とかしてやりたいけど

息子にはたかれないからお金はないんだ」

 

ケロがすぐさまそう言うと

ネコも

 

「俺んちもないの知ってるだろう?」

 

「え?お前んち、娘を私立に入れるって評判だぞ

寮に入れるのか、奥さんが付いて行って

近くにアパートを借りるかって

豪勢な話じゃないか」

 

友くんはネコの家の話をよく知っている

いや、この村なら当然だ

うちだって母が何でも喋るから

村中が私の財布の中身まで知っているかもしれない

しかし、母は見栄を張って嘘もよくつくから

かなり多めに話が通ってる

ネコのところのことは、私もお金の心配はしていた

 

「ああ、あれは奥さんが実家に頼んで

何とかするんだって話だから

俺とは関係ない!」

 

ああ、そういうことか