発達障害の母

友くんは頭をかきながら

 

「いい女なんだ」

 

ネコはおもしろそうに

 

「それで、何を困ってるんだ?

まぁ、女と遊ぶくらい、俺ら何とも思わないけど」

 

そう言って私を見た

 

「あ、私もそう、思うよ

女の人と遊ぶくらい別にいいと思うよ

そう言えば、中学の時、友くんやたらモテてたもんね」

 

「ああ、そういえばそうだったな!

そうだよ、何困ってるんだよ?」

 

ケロも冷やかすようにいうと

 

「いや、その女が一緒になってほしいって

いいだしてさ、アパートを借りてやったんだ」

 

「お前、すげぇな、農家ってそんなに儲かるのか?」

 

ケロが感心していると

ネコが

 

「あ、それでか。

町の変な奴らがうろついていたけど

あれって、金貸だな?」

 

「そう、家には来ないように言ってるけど

田んぼとかで渡してるから

女房にばれたらえらいことになるからな

でも、それでも、お金は底をついていて

どうしようもないことになってるんだ」