発達障害の母

友くんは実はお金に困っているという

すると、ネコが

 

「やっぱりな!友がここんところ夕方から

車で出かけて、夜中まで帰って来ないって

もっぱらの噂だぞ

それも、町のキャバクラの女に入れあげているって」

 

この村は狭い

夜中に車が動いているだけで

どこの誰か、特に、村の者ならば

すぐにわかるし、それをしっかり窓際から見張っている

婆さん連中がいるのだ

うちの母だってうちの前の道を車が通れば

誰か?よすぐに気にしてカーテンを少し開けて見る

そして、その話はすぐに次の日、出会った誰かに話され

そうすると、誰かが

そう言えばあそこの嫁さんの様子がおかしいとか

昼間、友くんの農場にパートで行っている

おばさんたちが話を広げていく