数日後、いつもの喫茶店でネコに会った
「ああ、なんか、恵子が感謝していたよ
さっそく週に三日塾に通うことにした
まぁ、恵子にしたらこの村では心配なことが多いし
樹奈がやりたいって言ってるし
ありがとう」
「ああ、うん。
まぁ、樹奈ちゃんのためにやれる環境にあるんだから
本人がやりたいって言うんだったら
いいかもね」
「一範のこと、聞いたんだろう?」
「うん。びっくりしたよ。
でもあの子のせいじゃないよ」
「ああ、男どもはかみさんを寝取られるから
あんな奴に人権どうのって言うなよ
なんて言うけど、どっちかって言うと
女たちのほうに問題があるんだけどな」
「うん。そう思うよ。
でも、おばさんたちは仕方ないにしても
若い子はちょっと、かわいそうなんじゃないの?」
「レイプされたなんて騒いでるけど
ほんとは違うんだ
どこでも、そういう男好きっているだろう?
中学生くらいでもさ」
ネコは吐き出すように言った
村長の仕事はこの村を裕福にすることそして、みんなをうまくまとめること
そのことはネコには才能があったと思うし
やはり、代々村長の家ってやつはみんなに示しがつく
しかし、この田舎独特の性ってやつには
お手上げなんだろう