発達障害の母
あ、父は何年前に亡くなったんだっけ?
すぐにそう考えた
ああ、そう言えば母が
今の私と同い年くらいの歳だ
それから、ずっと一人
この二人の話方や目つき
そして母の私が子供の頃
父以外の男の人や若い男に対する態度
もしかしたらそうなのかもしれない
その淫乱ババァの中に母も入っているのだ
私はかろうじて体制を立て直して
「あ、そうなんだ
それで、誰も問題視しないんだね」
なんとかそれだけ言って
母が一範って人のことを話した時のことを
思い出した
もう、私は母の全てを許す気でいたし
すっかり許していると思っていた
親戚が集まる飲み会
母は父以外の男のたちに
お酒を持ってついで回る
もちろん、気の利いた女の人は誰もすることだ
でも、そこに女の匂いを小学生ながらに
感じたものだ