発達障害の母
居心地の悪い、それでいて
ああ、私はこの村の出身者に間違い無いと
そう、確信する
もちろん、私が警察に言ったっていいのに
この村で80年以上、少し軽蔑されながらも
あの人はちょっと緩いから
力になって上げなければ
そういう風な立ち位置で暮らして来た母は
十分にこの村にお世話になっている
それを恨む気持ちと
ずっと、若い頃
この母を連れて東京に出ていたら
きっと、今の私の東京での
生活は築けていないだろうと
感謝する気持ちの狭間で
早く、母をこの村で介護する生活が終わればいいと真剣に願っている