発達障害の母

そうして、ネコと一足先に帰って行った

私が後から村に帰ったときには

すっかり話はついていたのだろう

朋ちゃんは今まで通りの生活に戻り

雅ちゃんの旦那は何事もなかったかのように

みっちゃんの病院跡地に大邸宅を立てた

 

私が帰ると

朋ちゃんはやたらうちに遊びに来て

うれしそうに仲良しアピールをする

私的にはまったく好きではないのだが

まぁ仕方がない

母はそれを

 

「あんたの家に泊まったって村中に言って回っているよ

皿を買ってもらったって見せびらかしてるけど

あんまり付き合わないようにしたほうがいいよ

病院後に大きな贅沢な家を建てて雅ちゃんの旦那さんは

羽振りがいいんだから、朋ちゃんと仲がいいってわかったら

損だよ」

 

そんなことを言う母にもすっかり慣れてきた私は

はいはいと適当相槌を打っておいた

村の人間関係なんて本当にどうでもいい