発達障害の母

母が後家は妊娠していると言っていたことを思うと

そりゃぁ、早く一緒に住んだほうがいいだろう

雅ちゃんの旦那は、みっちゃんちの豪邸から仕事に通い

その、旦那の母親は鼻高々で自慢しまくっている

二人が結婚してすぐに、その母親にハワイ旅行を

プレゼントしてくれたとかで

多くの村の人間はうらやましいと心から思い

雅ちゃんのことなどすぐに忘れていった

あの、神社も何事もなかったかのように

子供たちが集まって遊んでいた

そのうち、後家さんのお腹は隠しようもなくなって

誰もがおめでとうとみっちゃんちに

野菜や肉、そして、その家々で自慢の料理を持って行った

母も自分が得意な、いや、自分だけが得意だと思っている

鶏の煮つけを持って行くと言い出した

 

「ねぇ、やめとけば

あそこなんてお金はたくさんあるんだから

何もわざわざ持って行かなくても大丈夫よ」

 

いま時ならば、この田舎でもアマゾンや楽天市場

どんなものでも手に入るのだ

日本全国のおいしいものが手に入る家に

一生懸命に貢物を持って行く村の人たちにあきれていた私は

母にきつく言った