発達障害の母

そして、誰が考えてもやりそうにない

ネコが僕がやりましたと手をあげて

その次の日お金を持って来たのだ

でも、結局、それはミナの仕業だったって

すぐにわかったのだ

ミナが村の雑貨屋でお金を使っているところを

誰もが不思議に思っていた

ミナの家は親がケチで有名で

子供に小遣いなんか絶対渡さないからだ


教師もネコが手をあげた時から

よくわかってはいたのだが

本人がそういうのならば仕方がない


ネコは村長の家の子供だったから

お年玉もたくさんもらっていたし

爺さんは孫にも派手にお金を使わせて

豪勢なところを見せたいのだ

爺さんは後からその話を聞いて

猫を偉い褒めて

一万円もネコにあげたらしい