発達障害の母

その頃、みっちゃんが学校では群を抜いての

優等生だったのだが

国語や本を読む数ではダントツに私で

みっちゃんだって私がいなければ

作文だって立派なものだったのだが

そればかりはいつだって学校の代表は

私だった

それが気に入らず


『作文を書くのが上手なんて自慢にもならない

文を書いたり小説を書いたりする人は

たいがい気がおかしくなって

自殺するじゃない』


みたいなことを村中に触れ回っていた

私はお腹の痛いのを我慢して


『もう大丈夫です

一人で帰れます』


そう言うと一人で家に帰ったのだが

途中痛くて仕方がなかった記憶がある

家の中のことが常識だった

幼い私は、村の人の母に対する態度は

なんとなくしかわからなかったが

この時はすごく傷ついた