発達障害の母

化粧をしている母を見て

イライラしたが黙って化粧直しを

してあげる

すると、嬉しそうだが


あ〜ちゃんの仕方だと

顔がぼんやりしちゃうようだけど」


そんなことを言うので

これから出かけるわけでもないから

一番派手な母のお気に入りの

シャネルの真っ赤を塗ってあげた


少しフランス映画に出て来る

老婦人のようになって

私は心が落ち着いた

雅ちゃんは小学校の頃のまま

頭が悪く不衛生で

その頃女子の間で流行っていた

香り消しゴムをこっそりくすねるような

子供だった

でも、次の日、それは自分のだと

すぐに使い始めたりするような

バカなところもあって

今もそのままなのに驚いた