発達障害の母
たぶん、それは発達障害のせいではないだろう
発達障害であったとしても
素直でいい人ならば、家族三人はもっと、母が好きになっただろう
素直なのは確かだ
史跡巡りよりも買い物が好きで、知的なことには興味がない
それは口に出さなかったがよくわかって、みんなで何となく意をくんだ
でも、それが母のためだとは本人は気が付かない
そして、結局、理想的な家庭は父のパチンコ好きのせいで
とても無理だと考えていたりする
ご飯を作るのは苦手
でも、それだから父が手を出すのには傷つくし
料理が自分は下手だとは気が付かない
父も私も母の傷つくようなことは言いたくなかったし
弟は母に似て味音痴だ
しかし、弟は一番小さくて素直に感想を言うから
弟の「おいしい」を信じて
一生懸命料理を作る
一生懸命なのはいいことだろうが、さすがに毎日まずいのは
うんざりする