発達障害の母
こんな母と一緒に生活していくうちに
最初は母にイライラした
「料理をする台所の調理台の上で
髪の毛を溶かすのは、とりあえず、やめて!
化粧は長年そこでしているんだから
仕方ないとしても、髪の毛は別のところでとかさないと
料理に入るでしょう?」
母の料理には三日に一回くらいの割合で髪の毛が入っている
その場では
「そうね、ほんと、そのとおりだわ」
気持ちよく、そう、答えてくれるが
次の日にはまた、同じように髪の毛をとかしている
そんなことの繰り返しにイライラした
しかし、それはそのうちにあきらめに代わり
笑うしかないという気持ちになる
そして、次には自分の人生の全否定が始まる