発達障害の母

帰ってきて間がないころは

それをうれしく思っていた

でも、すぐに、それがただ単なるポーズでしかないことに気が付いた

 

学生時代にボランティア活動の一環で

新宿や渋谷にいる中学生くらいの女の子で

真面目に生きることもなくふらふ遊びまわっている子の

話し相手をしたことがある

 

来ている服は紫のサテンの妙なデザインのもの

髪型は当時はやっていたアイドルと全く同じ

顔はそこそこかわいくて、素直ないい子

・・・・のイメージだった

若かった頃の私は自分の普通の服を貸したり

部屋に泊まらせたりして、色々熱心に話した

彼女は私の前では、勉強が大事なこともわかる

高校には行けなくても、昼間まともなところで働いて

頑張るとまで言ってはいたが、実際は全く聞く気もなく

私の話に合わせていただけで、すぐにどこかに消えてしまった

後でうわさに聞いてところによると新宿の悪いやくざにつかまって

薬漬けにされているそんなことになっていた

 

その彼女にそっくりだった