低い山々

それは、十数年前のことで

今、その子供がどうなっているのかも知らない

自分の興味は子供達の進学や

就職の心配だけで

一流大学を三人とも卒業して

一番下の子供が、一流企業に

就職して、趣味の料理に没頭した


料理は好きだったが

子供と同居している間は

好きなものを好きに作るわけにはいかない

栄養バランスを考えたり

お弁当にしてみたりと何かと制約があったので

好きな作りたかったスィーツを作ってみたり

凝ったフランス料理を作ってみたりと

充実した日々を過ごしていました


そんな中、気になって来たのが

母からの電話でした

同じ都内で暮らしていても

日々、毎日の暮らしをしていれば

忘れてしまいそうになる

いえ、忘れてしまいたい存在

それが私の母でした