発達障害の母

本当は16の時にこの村を出て 母からも離れて、 世間の一般常識とかワイドショーの基準のようなものに どっぷりつかって生きてきたし 16の私には村の卑猥なところなんかまったく見えてなかったから かなりショックなのだけれど それはうまく隠した 隠した…

発達障害の母

少し笑顔がこわばりはしたが 私は笑って 「わかってるよ 私がこの村を出てから長いと言ったって この村に16までいたんだよ それが、そんなに深刻なことじゃないことくらい わかっているから、安心して」 「そう、よかった この村では不倫や浮気で済むなら …

発達障害の母

冷静に考えれば何も悪いことではない 警察に捕まるような話でもなければ 誰かが傷ついたとしても、舌打ちくらいで済む そんな純粋さはこの村には一つもない 奥さんが一範に抱かれても まぁ、仕方がない すぐに離婚だの不倫だの騒ぐのは 東京の進んだ人たちだ…

発達障害の母

数日後、いつもの喫茶店でネコに会った 「ああ、なんか、恵子が感謝していたよ さっそく週に三日塾に通うことにした まぁ、恵子にしたらこの村では心配なことが多いし 樹奈がやりたいって言ってるし ありがとう」 「ああ、うん。 まぁ、樹奈ちゃんのためにや…

発達障害の母

村中の盛りのついたおばさんの相手 そんな噂から私は勝手にもっと、汚れた人間を想像していたが その真っすぐな瞳と、その奥の女ってものをよく知っているという まなざしが、あ、この子だ!そう気が付かせた 「かずのりくん?」 「うん。あそこのばあちゃん…

発達障害の母

千枚田の丘を歩きながら 思いつく限りの汚い言葉を口にした 「あの糞ババァ、ほんとに、死ねばいいのに なんで子供を産もうなんて考えたんだ! 能天気にあの顔をさらして生きていけるなんて 信じられない!」 そんなことをぶつぶつと言っていると 後ろから突…

発達障害の母

これが偏見なのもすべての発達障害、知的障害のある人に 当てはまるわけじゃない ただ、母は自分以外の、 いや、自分がそういう種類の人間であることに気が付いていないが 自分以外のそういう種類の人を嫌い馬鹿にする それなのにその、一範を相手にするって…

発達障害の母

もう、人にアドバイスなんかできる立場になんかない そんな思いに駆られて、そのあとの話は上の空だった 「あの、問題は学力なんですけど・・・・・」 「ああ、それは、やっぱり塾にやらないと ほら、ここから車で45分のあの市なら そういう塾もあるから、…

発達障害の母

帰って来て久しぶりに母に会い 発達障害なんてやつは本人の努力の他なのだから 仕方がない、母の人格とは別だ 何度そう、言い聞かせてきただろう 今度もまた、私はそれは母のせいではないと 心に言い聞かせながら 恥を飲み込んだ 「そう、えっと~、そういう…

発達障害の母

あ、父は何年前に亡くなったんだっけ?すぐにそう考えたああ、そう言えば母が今の私と同い年くらいの歳だそれから、ずっと一人この二人の話方や目つきそして母の私が子供の頃父以外の男の人や若い男に対する態度もしかしたらそうなのかもしれないその淫乱バ…

発達障害の母

「あ、それは.....」村のことなら私もこの村出身だ東京なら警察沙汰になるようなことも昔から知ってるからとかあの人はお金があるから村で何かあった場合はなんとかしてくれるなんて理由で事件にはならないこともあるそういうことを振り回すような正義感なん…

発達障害の母

「でも、中学頃からなんとなく女の子につきまとうようになってその頃は何をするわけでもなかったんですが気に入った女の子の家までついて言って帰るみたいな感じでしたその頃、うちの人がちょうど村長になって村の人たちがみんなで追い出そうとしていたのを…

発達障害の母

「この村から西の方にちょっと行ったところに小波さんって家があるんです」「ああ、もしかして昔、山崎のバァがいたところ?」私が小学校の頃村の誰かの親戚のおばあさんが住んでいた小学生には気持ち悪いおばあさんに見えて誰も、そう呼んで近寄らなかった…

発達障害の母

恵子ちゃんといつもの喫茶店に行くとマスターが嬉しそうに「あ、あ〜ちゃん、久しぶりだね」そうだ、最初の頃は少しの時間でも母に拘らない時間が欲しくてここにコーヒーを毎日のように飲みにきていたがそういえば知らないうちに毎日来ることは無くなってい…

発達障害の母

は母一緒に食べたがるから一緒に食べるが猫舌で食に全く興味がない母しかし、人間が食事に対してうんちくを行ったりするのはどうやらかっこいいらしいくらいの認識はあるから口ではテレビの食リポの言うようなことを言いたがるしかし、トンチンカンだし実際…

発達障害の母

そう言いながら時計を見るともう、昼食の時間だ「よかったら、あそこの喫茶店ででも一緒に食事しない?」「あ、はい。でも。お母様は?」私は母と食事をできるだけしたくないそのぶん、心を込めて母の好きなもの体にいいものを作るのだ数種類作って目にも鮮…

発達障害の母

母は普段から自分脳内に浮かんだことを気ままに話すからトンチンカンなことが多いのだ「ネコさんが村長になったおかげでいいことはたくさんあったけどあれを野放しにするくらいなら前の賄賂まみれの村長の方が良かった」説明はトンチンカンなのに人の悪口は…

発達障害の母

私はなんのことかわからずに母を見ると母は「一範のことなんだろう?あんな奴がいると、女の子はここらあたりの学校にやらせられないよね親がついて回るわけもいかないし」恵子ちゃんは私を見て「ええ、それもあるんだけど」「ごめんなさいその、一範って人…

発達障害の母

しかhし、恵子ちゃんは乗り気で「樹奈も連れて行きました制服が気に入ったみたいだしなんか、みんな洗練されていて私もこんな学校で勉強したかったそう思えるようないいとこでした」「ネコは?」「主人は女子校っていうのが気に入ったみたいでこれから、ここ…

発達障害の母

そんな保険金詐欺のような人の共済には入るなと言いたかったが母は災害の写真を他の大変な災害の家の写真とお差し替えてお金を多くもらうのが悪いことだとも思っていないその辺りはいくら説明してもわからない保険の人がそれをしてくれるんだからなんの文句…

発達障害の母

保険屋が帰った後で母はすごく嬉しそうに「あの人はいい人でね〜ありがたいよ。あんたも建物共済に入るならあの人にしてあげてねあ、でも、東京は遠いかしら」そんなことを言うお金に関しては私は口を出さないそれは初めから心に決めていたお金を自分で好き…

発達障害の母

広いが静かな田舎の家だ誰が来たのかなんかすぐにわかる農協の理事をやっていたという保険屋だ建物共済か何かの更新らしい「ねえ、また、ちょっとした雨漏りでも大げさに別の写真と合成してお金取ってやるから、更新してくれよ」なんとなく聞こえて来た言葉…

発達障害の母

私は嫌になって、自分の部屋....と言っても、昔の自分の部屋ではない母が好きに建て増ししたやたら立派な特上の畳が敷いてある部屋に戻ったここも、人が入ることは10年に一度くらいなのに、やたら、美しく仕上げてあるどうせ、業者に上手いこと言われて作っ…

発達障害の母

そんなものはまだ、微々たるもので私があげたものを人にあげていることなんか微々たるものだ無駄に家に手を入れて、多分だが電気屋や大工にいいように言われてお金をかけている頭は小学三年生でも見栄は大人並みに貼りたいのだ孫の学校が東京でも有名な私立…

発達障害の母

私は東京からいろんな母の喜びそうなものをいつも送っていたのだがこうして、母の元に来てみると価値のあるものや立派なものはだいたい人にあげたという見る目がないのは知っていたはずなのに一万円の扇子を「あああれって、100円均一のでしょう?年金の会で…

発達障害の母

学校に私立と公立ってやつがあるのがよくわかっていないしかし、今日は一生懸命私の目を見て聞こうとする少し嬉しくなった私はハッと気がついた今日は恵子ちゃんが来るから私は家にいても朝からバッチリ化粧をしていた母はすっぴんの私がどんなに心を砕いて…

発達障害の母

「お母さん、ポイントもう一度調べて見たらもう少しで五百円って言ってたでしょう?」そう言って追いやった恵子ちゃんはとりあえず樹奈ちゃんと学校を見に行くことにした母は最近恵子ちゃんがよく来るのを喜んで学校の相談に来てるのを知ると「ここら辺の子…

発達障害の母

それから、恵子ちゃんが「樹奈の学校のことで相談に来たんですよ!」そう言うと母は「あら、樹奈ちゃんは恵子ちゃんに似て可愛いからすぐにお嫁の口が見つかるわよ学校なんてどこ言っても同じよ」私は自分の世間での地位をあげるための方法は学力しか持って…

発達障害の母

母がちょうど帰って来るポイントが沢山溜まって嬉しそうだ台所で買ってきたものを冷蔵庫に入れながら恵子ちゃんに「あのね、今日は安いものがたくさんで良かったのよ、牛乳なんか百六十四円だったわ」牛乳は冷蔵庫に1リットルが二本入っているどちらもまだ開…

発達障害の母

「う〜ん。私の子供たちも私立の小学校に行ってたんだけど学校の勉強は、また、違うのよ」「違う?」「そう、もちろん、私立の小学校からそこの附属の大学までその中にいるのならば学校の勉強がパーフェクトにできれば問題ないけれど、中学受験をして、もっ…

発達障害の母

「それで、その女の子が学校に行くのに私立だから可愛いセーラーの制服を着て行き素敵な自分の部屋を持っていてベッドに一緒に寝せてもらって周りにあるあらゆるものが可愛いって思ったみたいでまぁ、動機はそんな所ですけど私立に中学からでも行きたいって…

発達障害の母

「 樹奈ちゃんはどうなの?本人の意思が一番大切なんだと思うようちは本人がまだ、考えられないってわかっていても一応、私立に行くメリットとかを小学校受験の前に話したけど」恵子ちゃんは驚いて「小学校受験でですかすごいですね〜樹奈は行きたいって言う…

発達障害の母

「両親が悩んで子供の将来を考えてあげるなんて理想の家庭はうちにはなかったのだからこそ、私自身は幼稚園にあげるのですら子供にあったところをって一生懸命考えたんだけどねだから、恵子ちゃんの気持ちはとってもよくわかるわ」「幼稚園からですか......…

発達障害の母

「見た目だけではわからないんですね私はあんまり噂でしかわからないくらい御宅のお母さんは村の人たちが少しオーバーに言っていて実際話すと普通の人にしか思えないんだけど」そうだ、もう、私たち世代くらいはよっぽど母と深い付き合いをしなければそんな…

発達障害の母

「ううん。私にはよくわかるわ私はあの母だから子育てとかじゃなく、とにかく他の人と同じようにしなきゃ言われた通りにやらなきゃそんな風に物心着くまで育てられて自分でトイレが完璧にできるようにいなると母は自分の生活が精一杯でこれは比喩じゃなくっ…

発達障害の母

「それは、母親としてはだれだってそうよひと時代前だと産んでやったみたいな感覚だけど私としては産んだ責任は重いと思うわ子供は親を選べないんだから」「あ、その通りですあの子を生んだ以上幸せになって欲しいし」「中学受験で悩んでるんですって?」「…

発達障害の母

「母は紅茶の味とかわからないよ恵子ちゃんも知ってるでしょう?ま、しょうがないよ今日は村長の美しいお嫁さんが来てくれるって大喜びしてたよでも、買い物に行ける方が嬉しいんだけどね私がついていかないから余計にね!」そう言って笑うと恵子ちゃんも母…

発達障害の母

「じゃ、ちょっと、恵子と喋ってもらおうかな」また、次の日に恵子ちゃんが来ると言うと母は大喜びで村長の美しい嫁など自分一人の時には絶対来ない来るのも嬉しいし「じゃ、明日もまた買い物に行っとくよ何かお茶請けに出すかい?この間私が作った漬物があ…

発達障害の母

大したことはなさそうな中学だったいや、この辺りから入ればお嬢様だろうが.......その、出身者という女優もそんなに有名ではないしかし、東京の私立に行く子だってそう、有名なところに行く子ばかりではない恵子ちゃんの虚栄心だろうか?いや、虚栄心だって…

発達障害の母

東京の都内で友人に悩みを相談されたのならばその子の塾での成績を聞いた上でそこはやめといた方がいいんじゃない?そう、言ったと思う芸能人が通うというだけでまぁ、少しあれな感じだからだしかし、それよりも合格してからのことだ「あ、合格したら寮があ…

発達障害の母

自分の子供たちには必要不可欠なものだったご近所の子供はみんなそんな風にお受験をするから、子供も当然だと思っていたしまず、夫がそうだった夫自身が幼稚園の頃から受験をして入る私立の小学校は当たり前の世界の人だしない選択なんかどこにもないのだ「…

発達障害の母

母を見ていると、本当にそう思う学歴などなくても関係ないのだいや、学歴どころじゃない頭は小学校三年生でも生きていけるのだネコだってそうだろうネコは祖父と父が財産をつか果たし大学には上がらなかったそれでも、今は立派にやっている村では誰も文句を…

発達障害の母

「恵子は俺と一緒になる前は航空会社に勤めていてさ友人にキャビンアテンダントが多いんだよそいつらってさ、いい奥様になってて都会のやつらだろ?子供も小学校受験だのなんだか教育熱心なんだよ小学校受験はさすがに考えなかったみたいだけど中学受験はや…

発達障害の母

「それで?」「ああ、ありがとう。あ〜ちゃんも大変だねでも、うちなんか、なまじ真面だから嫁さんがうんざりしてるよあ〜ちゃんちのおばちゃんくらいが楽しくていいよ」そうかもしれないが主人の母があまりに立派だったからどうしても落ち込んでしまうのだ…

発達障害の母

私は母に買い物に行くように言った母は何よりも買い物が好きだ計算間違いはしない小学校三年生の算数の力があれば人は一生、お金の計算を間違わずに行きていけるのだ母はチラシが何よりも好きで本は一生に一冊も読んだことはないがチラシは何よりも楽しそう…

発達障害の母

しばらく会うことのなかったネコが珍しく家にやって来た喫茶店でしか会っていなかったから母は村長さんが来たと慌てて冷蔵庫の中を探って出せるものを全て出した私が見れば箸を何度も舐めながら盛り付けている出すのはやめなとも言えない「やぁ、久しぶりに…

発達障害の母

居心地の悪い、それでいてああ、私はこの村の出身者に間違い無いとそう、確信するもちろん、私が警察に言ったっていいのにこの村で80年以上、少し軽蔑されながらもあの人はちょっと緩いから力になって上げなければそういう風な立ち位置で暮らして来た母は十…

発達障害の母

友くんもありがたそうに「あ〜ちゃんが骨を折ってくれたんだって俺も本当にありがたいようちの嫁さんなんか朋ちゃんが戻って来てどんなに喜んでるか朋ちゃんが戻って来なければうちのがおばちゃんたちの世話をしなきゃなんないからね」まぁ、そんな事情が色…

発達障害の母

子供達ならば何回か言えば理解してそして、ちゃんとクリアして行く私は発達障害のことを全くわかっていなかった点と点、それは線になることはなくもし、わからせようと思ったら恫喝が手っ取り早いまぁ、だいたい慣れて来て一生懸命に相手をするんじゃなく機…

発達障害の母

母は小学校三年生くらいの知能であるのはわかっているので私は子供たちのその頃と同じように茶碗を洗うにしても何故洗わなければならないのかそのためには、どんな洗剤の使い方をしてしっかり拭き上げなければいけないそれを何もわからない子供に話すように…