発達障害の母

祖母がすべての人に心を開いているのに 母は誰にも、父にも子供たちにも 心を開くことはなかったように思う ただただ、真面目で 普通の人のように生きることが目標のような人 何となくだけど、そんな風に母のことを思っていた だから、どちらかというと面白…

発達障害の母

母には深い付き合いの友人はいない 祖母はここに書かれていることが真実だとすると その友人たちはまともではないにしても 仲の良い人間がたくさんいるのは間違いなさそうだ 電話の途中で、友人が訪ねてくるなんて場面も 何回もあったうちにたまに来た時も、…

発達障害の母

祖母は今、目の前が楽しければいいと言う雰囲気で いつだって楽しそうだ 母はずっと遠くを見つめていて そして、後ろから何かにせかされているような感じの人で どんなものにも満足しない もちろん、口にはしないが 僕がどれだけいい成績を取って来ても 学校…

発達障害の母

たまに電話で話すか、遊びに来ても 三日もしないうちに帰る祖母 いつだって明るく、勉強やしつけのことなど 全く無頓着そうで 僕ら兄妹にしたらほんとうにいいおばあちゃんで 今考えても、この祖母から 母が生まれたとは思えないような人だった 父方の祖母が…

発達障害の母

母は厳しすぎるほど厳しい人だった気がする もちろん、声を荒げたりする人じゃないし 勉強しろとか言う人でもなかったが 何か、母の前に出るときちっと生きなきゃいけないと言う 暗黙のプレッシャーのような物があって 僕は一番下で、割とわがままに言いたい…

発達障害の母

だから、僕が大学生になった目で母を考えると 早くに癌で亡くなった祖父、そして母が疎遠にしている祖母は とても厳しい人だったんだろうと思っていた しかし、これを読むと全く反対だったようだ 僕は実際、今まで片手で数えるくらいしか 亡くなった祖父はお…

発達障害の母

母が亡くなるまで、母方の親戚に関しては あまり話を聞いたことはなかった 母に弟がいることは知っていたが、付き合いはなかったし 祖母に関しては九州の小さな村に住んでいることは知っていたが 物心ついてから、大学に入るまでほとんど会うことはなかった …

発達障害の母

これを見つけた時、僕は「まさか!」としか思えませんでした 母が文を書くなんて初めて知ったことでした 日記はもちろん、メモ、家計簿なんかですら つけていることすら見たこともなかった 母はあまりしゃべらない人で、 今まで自分がどんな育ち方をしたとか…

発達障害の母

僕がこのブログに気が付いたのは 母が逝ってから、二か月後だった 母は死ぬと言うことに何の意味も求めないような人で ある日突然、心臓まひで逝ってしまい その後は自分の体はある、大学病院の献体にするように 手配してあり、葬儀など一切しないようにと言…

発達障害の母

まるで、私のすべてを否定しているのに いつだって、子供のことを想わない母はいない 子供の幸せが親の幸せだと、口にしてはばからない母 そう、母がどんな人間でも構やしない 発達障害であったって、今だって、けっこうな割合で いるのだから、その昔、母が…

発達障害の母

私の中では偏差値を重視する教育は 世間の考えとは反対で、とてもありがたかったのだ しかし、母は勉強ができるなんてことは のびのびと明るい人間の真反対と決めつけていて 全く興味の対象でもなかったし 勉強ができることが残念なことだと思っていた 女の…

発達障害の母

いじめもほとんどなかった頃なんて断定はできないが 私の周りは、意地の悪い人も、そして、いい人も少なかった 皆普通以下くらいで毎日を過ごしていた中学生だった そんな中で成績順や偏差値なんかで 人が評価されることは良くないことかもしれないが 頭のい…

発達障害の母

偏差値、なんてすばらしいシステムだ 中学の頃、村の中では私は 少し足りない母親を持った、おとなしい真面目な子 ただ、それだけでみんなに見られた ちょっと、明るく話をしたり、元気に騒いでいたりすると すぐに、何調子乗ってるの、母親がアレのくせに …

発達障害の母

最近は自分が発達障害であると認識している母親もいて 色々と悩んでいる話も聞くが 理屈に合わないことを平気で口にしている女は ほとんど発達障害ではないかと疑ってしまう私がいる 田舎の小学校でテストはおろか宿題さえもないような のびのびとした学習環…

発達障害の母

私にとっては、 全くの偏見であることを自覚して言わせてもらうと 本当に母と一緒だと思う そう言う女に限って仕事で得た収入は塾代、生活費 なんか言うのだが、実はブランドのバッグを買ったり 外食を増やしたりと自分のためなのだ 私の母がいつだって子供…

発達障害の母

もちろん、好きなことが出来る女の幸せとか 母のようにバカじゃない女たちが子供をもって バリバリ仕事をする いいことなんだろう しかし、私は賢くて美しくてお金があって 子育てだけをやっている専業主婦を知っている 彼女らの子供は明確に違う 世間は働く…

発達障害の母

世の中が作った幻想 もちろん、立派な母親もたくさんいるだろうが 私が子供の目で見ていた田舎の母親たち 正敏の母親もそうだったが、立派なお母さんなんか いったいどこにいたんだろう お金に汚い母親、子供の面倒をろくに見ない母親 男に緩い母親、夫にパ…

発達障害の母

発達障害で、頭が悪くて、料理も掃除もできない 話も家族の会話の中ではトンチンカン 嫌いではあったが、心は透けて見えるわかりやす人で 子供ながらも苦笑いという場面が多かった しかし、このことを知ったとき、私は完全に母を憎んだ こんなにずるくて、バ…

発達障害の母

小学生の私にはそれを詳しく言葉にはできなかったが それまで、母がどんなに馬鹿なことをしても 父が好きでたまらないのは間違いないと思っていた 母は子供の私に、父をどんなに好きかをよく話した 「うちの父ちゃんは本当にいい人だよ~ 母ちゃんは誰よりも…

発達障害の母

美しいあこがれ、本を読んで知ったものとは 全く違うものだった 松尾先生に用もないのにべたべたと いかにも私の勉強に関心があるようなふりをして おにぎりを渡す それでも、松尾先生にはその当時別の学校で同じように 小学校の先生をしている恋人がいるの…

発達障害の母

それよりも何よりも その松尾先生は私を優秀な生徒と認めてくれていた 都会の小学校で研修をしてきた先生は 田舎の生徒の学力の低さに驚いていたのだが その中で私を見つけて、驚いていた 特に作文に関しては小学生とは思えないと 良く褒めてくれていたのだ …

発達障害の母

戦争経験者の年寄りの教師は脳溢血で倒れて、あとからその若い松尾先生がやって来た村の若い女たちは用もないのに小学校に来るようになったその頃の田舎の小学校は教師の 宿直というシステムがあった松尾先生が宿直で泊まった朝は朝ごはんのおにぎりを持って…

発達障害の母

私は父の浮気騒動で母をもっと嫌いになった 普通の子供ならば父をひどい夫だた思ったであろうが 私は父の浮気より前に母が恋をしているのを 子供ながらに苦々しく思っていたのだ もちろん、その相手は父ではない 私の担任の教師だった大学を出てすぐにこの田…

発達障害の母

その楽しい夢も、ひどい夫婦喧嘩の後で終わった 次の朝起きると、二人は何事もなかったように 普通の朝通りだったし 母はいつもよりやたら機嫌がよくて鼻歌なんか歌っていた 父も心なしか楽しそうな感じだった 正敏の家は離婚した 正敏は母親の実家に行くこ…

発達障害の母

正敏は泣きそうな顔をして、私に近寄ると 「俺んち、離婚するって・・・・ お前と姉弟になるのかな?」 「え?」 それは嫌だ 頭の悪い正敏の家はがさつそうだったし その母親は美人だが、ただそれだけって感じだった 「ならないよ うちのお父さんがあんたの…

発達障害の母

真っ白な焦げていないご飯を炊いて 美味しいお味噌汁を作ろう 掃除は机の仲間で綺麗にやろう 学校から帰ってきたら、洗濯物を入れて 父が帰ってくるまでに、美味しい夕ご飯を作ろう 父も料理は得意だったから、魚を捌いたりしてくれるだろう 弟は母親のほう…

発達障害の母

小学三年の私の夢は広がった もちろん、浮気ってことが、ホテルに入るってことが どんなことかはわからなかったが、 私にとってこの出来事はものすごく楽しい知らせだった 母が出ていけば、今の家は本当に楽しい家になるだろう 家事は私がやる 小学校三年で…

発達障害の母

その子は正敏が好きだったから そんなことで私が正敏とつながることが本気でうらやましかったのだろう その話を聞いたとき、私は母に対して 「ざまあ、みろ!」 すぐにそう思った そして、父のことを爪の先ほども非難する気持ちは沸いてこなかった そしてそ…

発達障害の母

この小さな田舎の分校は村の子供たちでできていたから 大人の話はすぐに広まるし 田舎の大人たちは子供がいたって容赦なく、人の悪口 卑猥な話なんかをするのだ 子供たちもほとんど大人のような淫猥な気持ちで そんな話を学校でする ただ、浮気ってことがど…

発達障害の母

夜中にひどい大声で声高に言い合いをしている いや、よく聞けばその声は母だけのもので その相手である、父は何もしゃべってはいない そんな大声なのに横で寝ている弟は まるで起きる気配もない 私は静かに聞き耳を立てる 「どうして、あんな女寝たりするの…