発達障害の母
私は穴があったら
入りたいくらい真っ赤になる
小学校中学、そして、
高校は算数ができなくても
入れるような高校に行った雅ちゃんを
今の今まで心から軽蔑していたのだが
一瞬にして私の方が
ドット、底辺まで落とされた気がした
「ああ、ごめんなさい」
「いいけどな、別に
うちらんとこには子供ができんかったんや
それで、ばあちゃんにはいじめられるし
旦那は浮気するし」
「若いうちに離婚すればよかったのに」
マスターが気の毒そうに言う
「でもね、うちの旦那は
他の女にも上手いことしか言わないけど
うちにもそうなんや
『子供なんか、いらん
お前さえいればいい』
そう言われると
どんな女が乗り込んで来ても
どんなに外で遊ぼうと
許しちゃうんだよ
それに、旦那から今まで
離婚を切り出されたことはなかった
っていうことはどんな女より
うちが一番大事ってことやろ?」
うんうんと頷きながらはなしをきく
掟
速水はミキの言葉に
自分のことは吹っ飛んだ
沢村が2人をソファに座らせると
「それでも、僕は母さんが好きでしょうがなくって、母さんと一緒になれるのなら
母さんのそんな過去なんか
どうでもいいって思ったよ」
速水は言葉が出ない
ミキはさっきの速水の表情から
速水の苦悩にも直ぐにたどり着いた
「最初に会った時から
父さんと離れたくなかったんだけど
今までの自分のこと
家族のこと、性風俗にどっぷりと浸かった自分
とても、一緒になれるなんて
考えてもみなかったのよ」
「でも、2人はこうして一緒になって
幸せに暮らしてるんだよ
常識なんて少しも考えなくてもいいんだ」
速水は堰を切ったように泣き出した
「好きじゃないの
誰も好きじゃないのに
男の子に触られると抵抗できないの」
自分のことは吹っ飛んだ
沢村が2人をソファに座らせると
「それでも、僕は母さんが好きでしょうがなくって、母さんと一緒になれるのなら
母さんのそんな過去なんか
どうでもいいって思ったよ」
速水は言葉が出ない
ミキはさっきの速水の表情から
速水の苦悩にも直ぐにたどり着いた
「最初に会った時から
父さんと離れたくなかったんだけど
今までの自分のこと
家族のこと、性風俗にどっぷりと浸かった自分
とても、一緒になれるなんて
考えてもみなかったのよ」
「でも、2人はこうして一緒になって
幸せに暮らしてるんだよ
常識なんて少しも考えなくてもいいんだ」
速水は堰を切ったように泣き出した
「好きじゃないの
誰も好きじゃないのに
男の子に触られると抵抗できないの」
発達障害の母
それを聞いた時の私の顔に
何か表情がさっとよぎったのだろう
小学校をの頃の彼女は
ただ、不衛生で小汚いだけの子供
だった気がするし
中学の時は早くからませていて
髪をカールして来たり
口紅をつけたり
似合いもしないのに男の目だけを機にする
小汚く痩せた女で
私から見たらただただ、不衛生極まりない
女の子だった記憶が蘇った
「そういえば、あんたんところの
おばちゃんが一昨日
美味しい赤飯が出来たからって
うちにパックでくれて
うちのばあちゃんが喜んでたわ〜
髪の毛はいっていたけどな!」